2005年 12月 22日
藤原新也の「藤原悪魔」という本を読んだ。 その中の、江戸時代の仙人釣り師についてのくだりが印象深い。 その仙人はこの世でもっとも優れた自作の竹竿を持っていて その竹竿を渓流にかざすだけで魚が寄ってきたという。 その噂を聞いた釣り好きの大名が千両の小判を積んだが仙人は売らなかった。 金に換算することのはしたなさを嫌うと同時に それを手放すと、もう一生そのような竿を再び作るのは不可能だということを悟っていたからだ。 なぜなら、その「雪滴調」 という竿は、花の咲いた竹で作られた竿だったからだ。 竹に花が咲くことは無いと一般的には思われているが 実は違う。 それもこの植物が自ら滅びてこの世を去るときのみ、 60年から100年に一度のみ一瞬花をつける。 一生に一度出会えるかどうかというものなのだ。 (写真:「藤原悪魔」より ・・著作権とかそういうの、大丈夫ですよね!?) う~む、なんとも心ときめく話ではないか。 そんな竿を実際に手にすることは不可能にしても、 少しでもそんな世界に近づきたいと思うのは釣り人の自然な心の動きだと思う。 仙人にはなれそうも無い僕が 最近とうとう購入してしまった竹の竿。 自分の「雪滴調」になるよう、やってみるとします。 一生かかってもそうなるかどうかはわかりませんが。 カゲロウロッド&リール。 遠く鳥取からやってきました。 万里の道も一歩からです。 精進します。
by paranoia1970
| 2005-12-22 22:50
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